開心術

概要

開心術 (Legilimency; 呪文はレジリメンスLegilimens) とは、他者の心に侵入し、感情や記憶を取り出す魔法である。全く無防備なもの、あるいは未熟な閉心術士が開心術をかけられた場合、自身の制御を失い、抵抗するにしても無意識に声をあげるなどの行動をとることがあるようである。

また、映画版のスクリプトによると、心に侵入した場合、相手に何かしらのビジョンを見せることもできるようである。

In the past it was often the Dark Lord’s pleasure to invade the minds of his victims, creating visions designed to torture them into madness.

Rowling, J.K.. Harry Potter and the Order of the Phoenix

原作の記述

使用法

原作小説ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団ではセブルス・スネイプが開心術の性質について述べるシーンがある。それによると、開心術は、ほとんどの場合対象と目を合わせることが重要とされており、原作でも開心術の心得がある人物と目を合わせるシーンがしばしば描写されている。また、開心術によって記憶や感情を覗けたとしても、それは秩序立って整理されたり詳細が付されているものではなく、断片的に見えるそれを術者自身が解釈する必要がある。

「『読心術』はマグルの言い種だ。心は書物ではない。好きなときに開いたり、暇なときに調べたりするものではない。思考とは、侵入者が誰彼なく一読できるように、頭蓋骨の内側に刻み込まれているようなものではない。心とは、ポッター、複雑で、重層的なものだ――少なくとも、大多数の心とはそういうものだ。 (…) しかしながら、『開心術』を会得した者は、一定の条件の下で、獲物の心を穿ち、そこに見つけたものを解釈できるというのは本当だ。たとえば闇の帝王は、誰かが嘘をつくと、ほとんど必ず見破る。『閉心術』に長けた者だけが、嘘とは裏腹な感情も記憶も閉じ込めることができ、帝王の前で虚偽を口にしても見破られることがない。」 (…)

「それじゃ、『あの人』は、たったいま僕たちが考えていることがわかるかもしれないんですか? 先生」「闇の帝王は相当遠くにいる。しかも、ホグワーツの壁も敷地も、古くからのさまざまな呪文で護られているからして、中に住むものの体ならびに精神的安全が確保されている (…) 魔法では時間と空間が物を言う。『開心術』では、往々にして、目を合わせることが重要となる」

Rowling, J.K.. Harry Potter and the Order of the Phoenix

ただし映画ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅の登場人物であるクイニー・ゴールドスタインなど、特に才能有る開心術士は本を読むように開心術を用いることができるとJ . K. R. は述べている。

ただし、このレベルの開心術士による開心術であっても、ゲラート・グリンデルバルトは閉心術によって防いでいる。

また、才能ある開心術士であってもそれは相手の心に侵入し記憶や感情を取り出すところまでで、その取り出したものの解釈はまた別の問題であるため、正しく相手の考えを読み取ることができるとは限らないようである。

While Queenie could read your mind right now, she doesn’t always draw the right conclusions from what she’s reading. It’s like she can constantly hear a tape of what you’re thinking, but she’s not that good at interpreting it so she still makes mistakes about people. That’s just fun to write.

Fantastic Beasts and Where to Find Them

使用者

原作で開心術を使うことができるのは、アルバス・ダンブルドア、

「そうじゃ。しかし、その記憶をうまく取り出すには、相当な『開心術』の技を使用せねばならなかったのじゃ」

Rowling, J. K.. Harry Potter and the Half-Blood Prince

ヴォルデモート、

「不世出の開心術の達人である、もっとも偉大なる魔法使い、闇の帝王に一杯食わせたとでも?」

Rowling, J. K.. Harry Potter and the Half-Blood Prince

セブルス・スネイプ、

「構えるのだ。いくぞ。レジリメンス!」

Rowling, J.K.. Harry Potter and the Order of the Phoenix

そしてクイニー・ゴールドスタインである。

また、組み分け帽子も開心術を用いている。

難易度

原作の描写からは少なくともホグワーツではこの魔法を教えていないと思われる。そもそも、開心術は才能を必要とする術であり、誰しもが習得できるものではないとされている。仮に才能があったとしてもよほどの才能がなければ、さらに訓練を積まなければならない。そのため、The hardest wizarding world spellsでは言及されていないものの、守護霊の術や閉心術と並べられるほどの難易度と考えられる。