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[Mini-ITX用小型PCケース] RAIJINTEK Metis Plus レビュー

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Mini-ITX用 小型PCケース RAIJINTEK Metis Plus を使って1台組んだので、そのレビューをしてみる。

リプレースする旧マシンと、今回の構成の紹介から。
さっさと RAIJINTEK Metis Plus の紹介に飛びたい方はコチラから。
 


 

背景

以前紹介した録画サーバーは、他にファイルサーバーなど各種サーバー機能を備えた Linuxマシン。
機能, 性能に特に不満はなかったのだが、なにせ組んだのが 2013年の夏、つまり7年前。
不在時も休まず24時間稼働させるマシンとしては電源, HDD などがそろそろ心もとないので、
総とっかえしようというのがモチベーション。

ストレージはシステムSSDの他に、RAIDZ HDDアレーがあり、
ディスクは途中何度か交換をしているが、中には7年動き続けているディスクもある。
別マシンの割と良い電源が10年弱でちょっと前に亡くなったので、電源も少し心配。
でも、実はディスクも電源も口実に過ぎないのかもしれない。
後述するPCケースのハンドル部などが、風化してかなり見苦しくなっていたのだ。
だからこそ、内部だけでなくケースまで含めて総とっかえと相成った訳である。

以下はこれまでの旧サーバー。

  • CPU: Intel Celeron G1610
    (IvyBridge, 2C2T, 2.6GHz)
  • MB: ASUS P8H77-I (Mini-ITX)
  • Memory: DDR3-1333 4GB x2
  • Storage
    -- 160GB 2.5" SSD
    -- 3TB 3.5" HDD x3 (RAIDZ, 6TB)
  • PS: Corsair CX430M
  • Case: BitFenix Prodigy
  • Other: Earthsoft PT3

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新しいマシンの構成

新マシンも基本的なコンセプトは引き継いで、
価格は控えめ、Mini-ITX 等を用いた省エネ, 省スペースな24時間稼働サーバー機。
グラフィックはオンボード。
PT3 だけ流用して、それ以外は全て新規購入。

  • CPU: Intel Pentium Gold G5420
    (CoffeeLake-R, 2C4T, 3.8GHz)
  • MB: AsRock H370M-ITX/ac
  • Memory: DDR4-2400 8GB x2
  • Storage:
    -- 500GB NVMe M.2 SSD
    -- 10TB 3.5" HDD x2 (ZFS mirror, 10TB)
  • PS: Corsair CX450M
  • Case: RAIJINTEK Metis Plus
  • Other: Earthsoft PT3 (再利用)

 

CPUの選択について

CPUの選択について少しだけ。
実はこの構想はコロナ本格化直前の2月頃に既にあって、
むしろその時に第8世代の G5400 が 5400円で売ってるのを見て思いついたといっても過言ではない。
基本的にはサーバーなのだけれど、家族が時折軽いデスクトップ用途に使うようになっているので、
シングルスレッド性能は少しだけ盛りたいという意識があった。
旧機選択時の Ivy では Celeron と Pentium は共に2C2Tで、クロックが 2.6GHz, 2.8GHz と比較的性能差は小さかった。
Coffee では、それぞれ 2C2T 3.1GHz と 2C4T の 3.7GHz なので差は以前より大きい。
というわけで、Celeron が 4000円程度(当時は 4500くらいした気がするが)するなら、
5400円 の Pentium G5400 にしようと思ったわけです。

シングルスレッド性能が念頭にあったので、AMD Athlon 200GE などはちょっと選びにくかった。
サーバーなので得意のグラフィックもあまり活かす場が無いというのもある。
Zen2 版の 200G(E) 的なもの(Athlon Gold 4150G?)が出ていれば、そちらにしていたかもしれないけれど。
365/24稼働のサーバー用途なら、アイドル時のシステムとしての電力が低い Intel にもメリットはありますし。

その後、コロナ禍で色々あってそうこうしている間に G5400 は(安く)入手するのが難しくなり、
代わりに Pentium Gold G5420 (第9世代, CoffeeLake-R) を選択することになった。
価格は 6000円ちょいだったかな。
Celeron G1610 から Pentium Gold G5420 では、
シングルスレッド性能は IPC で 1.4-1.5倍,クロックで 1.5倍弱で、
あわせて約2倍程度のスペックアップが期待できる。

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RAIJINTEK Metis Plus のレビュー

主要なパーツを組み込んだ状態, PCIeチューナーカードのPT3は移設前(クリックで拡大)。
CPUファンと下部 HDD は接触している。 ケーブルの束の上に上部 HDD が設置されている。

 

カタログスペック的な情報

なんといっても特徴はATX電源を収容できるのに、190×277×254 mm (13.4 L)というコンパクトさ、
かつ、そのコンパクトさを活かす、洗練されたデザインでしょう。
それなのに価格がリーズナブルなのもうれしいところ。

色は ブラック, レッド, シルバー, ブルー, グリーン, ゴールド, ホワイト, ピンクの8色。
価格、在庫状況からするとブラックが人気なのかな?
私はコロナで流通が厳しい時に遅れて動いたので、価格と在庫からシルバーをチョイスしました。

ストレージは 「4x 2.5" + 1x 3.5"」 or 「2x 2.5" + 2x 3.5"」 の構成が可能。
フロントI/O は USB3.0 x2 とオーディオ。
電源は手前に配置、本体背面から電源ケーブルを接続、
そこからケース内配線で、本体背面→前面→下面から一度出て、電源へ刺さる構成になる。

一応 Mini-ITX用ということだが、(コンパクトな) Micro-ATX なら入れられるという報告も多数ある。
 

組んだ時の感想

もちろん事前に分かってはいたし、覚悟もしていたが、
やはり結構ギチギチで、組むのになかなか苦労しました。

電源の取り付け向き, ケース内配線電源ケーブルの電源側の取り付け,
3.5" HDD の固定, 下部 3.5" HDDのコネクタ取付(いずれも後述) など、
攻めた設計ゆえに、結構あれこれ引っかかりました。
付属物も取って、一度ケースを解体して、ゼロから組み直す気持ちのほうが楽かもしれません。

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いずれも自分なりにはとりあえず解決したかと思っているのですが、
最後まで残ってて気になっているのが、
CPUクーラー(のフレーム) と下部 3.5" HDD が強く接触していることです。
CPUクーラーは付属の純正クーラーで、そんなに背も高くありません。
マザー内でのCPUソケットの位置って、マザー毎に個性があるのかもしれませんが、
私の使った「AsRock H370M-ITX/ac」だと、Intel 純正クーラーが下部HDD と干渉して、
ちょっと押す感じでないとディスクを取付できない感じでした。
ストレスが掛かっているのもそうだし、ディスクの振動がそのままCPU, M/B に繋がっているというのは
あまり望ましい状態ではない気がします。
 

購入前に検討をおすすめしたいこと

実際に組んだ経験を踏まえて、事前に検討をオススメしたいのは以下の項目。

  • エアフローをどうするか
  • 3.5" HDD を入れるか否か

エアフローをどうするか

前述したように、電源が本体前面に配置され、本体背面にファンが1つ付属、
サイドの片側(マザーの背面)と上面から空気が出入りするようになっている。

電源と背面ファンだけで全体のフローを考える場合、

  • 上面メッシュなどから自然吸気、中枢部を通って、背面, 電源(下面)から排気。
  • 背面から空気を吸って、中枢部を通って、電源(下面)から排気。

熱い空気は上へあがりやすいので、ケースファン無しで上面メッシュから自然吸気は無理があると思い、
2つ目のオプションで試してみました。
電源ファンが動いていない時は、熱いエアは上面のメッシュから抜けるという想定でした。
※ちなみに、構成から想像できたかもしれませんが、CPUファンは付属の純正ファン(トップフロー)です。

組んで動かしてみたのですが、思っていたより温度が高い。
上面のメッシュからも、背面から吸っているほどにはエアが出てきていない。
試しに下面に手をやると思ったより温かいエアが出ていて、机も暖かくなっていた。

はじめに想像していたのと違っていたのは、
PCIe拡張スロットがCPUの上側に来ていて、こいつが上へ抜けてほしいフローを妨げていたこと。
上部に取り付けた 3.5" HDD が、上面メッシュの一部と被っているのも要因かもしれない。
いずれにせよ、想定していたより上面のメッシュがエアのパスにならなかったようだ。
その結果、温かいエアは想像以上に電源側に回って、下面から排気されることになった。
下面には当然大きな隙間はないので、熱がこもりがちになり、温度が下がらなかったという訳である。

仕方がないので、今は本体をマザーが正置する向きに寝かして置いている。
# 上部の 3.5" HDD のせいで意外と重心が高く、小さい子供が倒すかもしれないというのもある。
こうすると、素直に背面から吸気して、熱を吸ったエアが電源側(寝かしているので側面)から排出される。
これだけでアイドル時の温度が 3-4℃下がったようである。

もしこのケースを検討されるなら、エアフローをどうするか、
CPUファンをサイドフローにするのか、上部メッシュ部にケースファンを足すのか、
PCIe拡張スロットをGPUで使うなら、内排気なのか外排気なのか、検討をお勧めしたい。
特に上部に 3.5" HDD を取り付けると、上部メッシュ部にケースファンが付けられなくなるので注意が必要です。

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3.5" HDD を入れるか否か

最近は M.2 (NVMe or SATA) だけ、或いは必要なら 2.5" SSD を追加という構成も少なくないでしょう。
私はそれなりの容量も欲しかったので 3.5" HDD を2台入れましたが、
3.5" HDD を入れる場合は、少し事前の検討と調査が必要です。

  • 上部メッシュ部に 3.5" HDD がせり出すので、ケースファンが付けられない
    これは上記で説明したとおり。
  • 固定用のネジ穴の位置と数
  • 下部 3.5" HDD 用の SATA/電源コネクタ

 

固定用ネジ穴の位置と数

2つ目は、ユーザーガイドを見てもらうとわかりやすいが、
上部 3.5" HDDの取り付けは、HDD側面3箇所の固定穴の前方2つを使う設計になっている。
ところが私が用意したディスクは、側面に2箇所しか穴が無く、前方と後方のみであった。
このようなディスクでは、左右合わせて2箇所でしか固定できない。
ついで言うと、下部の 3.5" HDD も微妙にネジ穴位置が合わなくてやはり左右の2個所でしか止まっていない。
つまり上下2つの HDD はいずれも2個所で止まっている、少し心もとない状態で固定されている。
 

下部 3.5" HDD 用の SATA/電源コネクタ

下部 3.5" HDDは、ディスクの下面側を、本体下面とネジ固定する。
HDD のコネクタは、本体前面の電源側に向けてとりつける。
コネクタと電源の間の距離は、あまり余裕がない。
そのためコネクタ取付部から、SATA(信号+電源)ケーブルをかなり垂直に上げる必要があるため、
それ用のケーブルを用意しておくと安心である。
 

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